(*本レポートは2013年の第1回会議の模様です。第2回会議のレポートはこちらをご覧ください。)
2013年10月6日に「ITx災害」会議が行われました。ここではそのダイジェスト版レポートをお届けします。
なお「ITx災害」コミュニティーは、Facebookグループを開設しています。興味のある方はぜひご参加ください。
※本会議は動画アーカイブ、ハッシュタグを使ったツイッターでの投稿などが行われていますので、レポートの最後にリンク情報を掲載しておきます。詳細が知りたい方はそちらをご覧ください。
会議は午前10時からスタート。及川卓也さん(Hack For Japanスタッフ)による会議の主旨説明から始まりました。
ここでは「ITx災害に関わる人達がつながり、組織や立場を超えて知恵や情報を共有し、これからを考える」、「話だけで終わるのではなく、次へのアクションに結び付ける」といった会議を開催する目的、「トピック、参加者、進め方は決まっていない。決めていくのは参加者」といったアンカンファレンスについての説明などが伝えられました。
主旨説明の後、ショートスピーチに入ります。ショートスピーチでは10名の方に登場いただきました。ここでは復興支援にかかわっている方たちの現状、これまでにかかわってきた中で見えてきたこと、将来への展望などについて語ってもらいました。
登壇された方は以下の方になります(敬称略/講演順)。
ショートスピーチ後、岡田良太郎さん(OWASP Japan / WASForum)によって、「トピックスの出し方」、「どのように参加するか」など、アンカンファレンスの具体的な説明がなされました。この説明の後、参加者は各自、配布されたポストイットに「自分がトピックとして立てたい内容」を書き込んでホワイトボードに貼っていきます。
昼食は全日本芋煮同好会による「芋煮」が用意されました。黒沼篤さん(楽天/全日本芋煮会同好会)いわく「芋煮はコミュニケーションプラットフォーム」。本会議においては、「美味しい芋煮を食べながら、参加者同士のコミュニケーションを図る」という重要な役割が芋煮には期待されており、芋煮をつくるスタッフだけで13名の方々に参加いただきました。
昼食後、アンカンファレンスが始まります。ホワイトボードに貼られた各自のトピックは、スタッフにより複数のテーマにグループ化されており、そのグループに参加して議論をすることになります。各自のトピックは時系列によって以下のようにグループ化されました。
環境 | 連携 | 行政×民間 | 記録 | 人材 | |
---|---|---|---|---|---|
1ヶ月 | 被災者自身と情報 | 地図・地理情報 | 行政と民間の連携 | IT弱者 | プロジェクト立ち上げ |
1年 | ツールをどうするか | プライバシー | オープンデータ | ITベテランの役割 | 復興事業の立ち上げ |
それ以降 | プロジェクト継続 | 団体間連携 | 記録・アーカイブ | 復興・IT・若者 |
それぞれのセッションで議論した後、その議論した内容をまとめて参加者の前で発表しました。質問などを挟んで、最後に会津泉さん(情報支援プロボノプラットフォーム/iSPP)の閉会のあいさつ。「『次の会を開こうね』ではなく、次のアクションをしていくためものものです。たくさんの量の議論があったが、これを量だけでなく質にしていって欲しい」といった言葉で締めくくられました。
最後に本会議は、参加いただいた方々、運営スタッフの方々、会場を提供いただいた東京大学空間情報科学研究センターなど、多くのご協力のもと開催されました。心より感謝いたします。ありがとうございました。
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